“ながら整体”で体が軽くなる5つの習慣【柔道整復師の視点でわかりやすく解説】

忙しい日々の中で「運動しなきゃ」と思っても、時間をつくるのはなかなか難しいものです。
しかし、体を整えるために大切なのは“長時間の運動”ではなく、
生活の中でこまめに体を動かす小さな習慣です。

家事や日常動作の中にほんの少しだけ体に優しい動きを取り入れることで、
肩・腰のこわばりが軽くなり、巡りが整い、疲れがたまりにくい体へとつながる方が多いです。

今回は、毎日の生活に取り入れやすい「ながら整体」の習慣を5つ紹介します。


歯みがき中のかかと上げ

歯みがきの時間は、意外と無意識に立ちっぱなしになっている時間です。
この数分を使って、かかとを上げ下げするだけで、ふくらはぎがポンプのように働き、血の巡りが促されやすくなります。

やり方

  1. 壁や洗面台に軽く手を添えて姿勢を整える

  2. つま先を床につけたまま、ゆっくりとかかとを上げる

  3. かかとを下ろす

  4. 10〜20回を無理のない範囲で繰り返す

おすすめの人
・足の冷えが気になる
・夕方になるとむくみやすい
・デスクワークで下半身が固まりやすい

かかと上げは短時間でも足がポカポカしてくる人が多く、毎朝の習慣として取り入れやすいケアです。


テレビを見ながら肩回し

テレビを見ているときは、肩と背中が固まったまま動かない時間。
肩回しを前後に行うだけで、肩甲骨まわりが柔らかくなり、首肩のこわばりが軽くなりやすいです。

やり方

  1. 背筋を軽く伸ばして座る

  2. 肩をゆっくり前に10回、後ろに10回回す

  3. 呼吸を止めずリズム良く行う

こういう人に向いています
・肩が凝りやすい
・首が重くなりやすい
・姿勢が丸まりやすい
・運動不足で体が固まりがち

テレビの時間は毎日の習慣になりやすいため、最も取り入れやすい“ながらケア”のひとつです。


料理中の腰ゆらし

コンロの前で立っている時間は、腰に負担がかかりやすい場面です。
料理中に少しだけ腰を左右に揺らすことで、腰まわりの筋肉がゆるみ、立ちっぱなしでも疲れが出にくくなります。

やり方

  1. 足を肩幅に開く

  2. 腰を左右に小さく揺らす

  3. 呼吸に合わせて20〜30秒ほど続ける

おすすめのケース
・料理で長時間立ちっぱなし
・洗い物のときに腰が重くなりやすい
・腰の張りが出やすい

腰を痛めやすい人ほど効果を感じやすく、キッチンでの負担軽減に役立つ習慣です。


掃除中の背伸び

掃除機を使うときは前かがみになりやすく、背中が丸まりやすい姿勢が続きます。
途中で背伸びをプラスするだけで、背骨全体が伸び、姿勢の偏りがリセットされます。

やり方

  1. 掃除機を止めて立ち止まる

  2. 両手を頭の上へ伸ばし、ゆっくり背伸び

  3. 5秒ほどキープし、呼吸を整える

  4. 家中の掃除の途中で数回行う

こんな人に合う
・掃除中に腰や背中が疲れやすい
・前かがみ姿勢がクセになっている
・猫背を改善したい

背伸びは背骨をまっすぐ伸ばし、気持ちもスッと軽くなるケアです。


ドライヤー中の足踏み

ドライヤーの時間は意外とじっと立っていることが多く、むくみや冷えが気になる人にとってはもったいない時間です。
その場で軽く足踏みするだけで、全身の巡りが良くなりやすくなります。

やり方

  1. その場で左右の足を交互に持ち上げる

  2. 10〜20回ほど軽く足踏みを繰り返す

  3. 姿勢を崩さず、無理のない範囲で行う

向いている人
・立ちっぱなしで足が重くなる
・むくみやすい
・冷えがつらい
・運動不足で代謝が気になる

ドライヤー時間は毎日ある習慣なので、自然に続けやすい“ながら整体”です。


日常のひと工夫が、体の軽さをつくる

ながら整体の魅力は、
「特別な時間を作らなくてもできる」という手軽さです。

無意識のうちに固まってしまう部分を、
生活の中で少しずつ動かしてあげることで、

・肩の重だるさ
・腰の張り
・姿勢の偏り
・足の冷えやむくみ
・体の巡りの悪さ

これらが軽くなりやすく、疲れも蓄積しにくい体づくりに役立ちます。

忙しい人ほど、続けやすい“ながら習慣”が大きな味方になります。

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